2009年4月12日日曜日

「面会、生涯忘れぬ」 金賢姫元工作員から手紙



「面会、生涯忘れぬ」 金賢姫元工作員から手紙
4月12日0時36分配信 産経新聞

 【ソウル=黒田勝弘】北朝鮮による日本人拉致事件の被害者、田口八重子さんの息子、飯塚耕一郎さん、兄の飯塚繁雄さんと先月、韓国で初めて面会した大韓航空機爆破テロ事件の金賢姫(キムヒヨンヒ)・元北朝鮮工作員(47)はこのほど産経新聞ソウル支局(黒田勝弘支局長あて)に手紙を寄せ、面会を「生涯忘れることのできない歴史的な日でした」と、その時の心境を伝えてきた。手紙は、21年前の自らの証言で、田口さんの存在がはじめて明らかになったことなどに触れ、息子の飯塚耕一郎さんとの出会いによって「異国の地で苦労しながら生きている田口さん」に改めて思いをはせている。 金賢姫・元工作員は面会の際、田口さんが工作員教育時代に彼女によく歌って聞かせたという、石川さゆりや山口百恵などの歌のCDをお土産にもらったが、自宅でそれを聞き、当時を思いだしながら涙が止まらなかったという。
 手紙は拉致被害者の家族たちが生きて再会できることへの強い願いを語るとともに、とくに耕一郎さんには「母、田口八重子さんのことをもっと話してあげたかった」とし、再会への期待をにじませている。 金賢姫・元工作員の日本訪問については飯塚さんから招きたいとの意向が語られている。日本側での法的問題の処理や身辺の安全など実現にはいくつかの課題があるが、本人は訪日に積極的と伝えられる。 産経新聞への手紙は面会前に次いで2回目。




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