あの人は今こうしている じゅんとネネ

あの人は今こうしている　じゅんとネネ（「愛するってこわい」が大ヒットした）
　３億円強奪事件があった６８年にデビュー曲「愛するってこわい」が大ヒットした“じゅんとネネ”。つねにレズの噂がつきまとった２人は０４年に再結成されたが、ほとんど表舞台で見ることはなかった。さて、今どうしているのか。●ネネさんは日本とハワイを往復しながら“トランスフォーメーションゲーム”のコーディネートを「去年１０月に銀座でお店を始めたの。取材はそちらでお願いね」　と、じゅんさんにいわれ、銀座８丁目のビル５階にある「クラブ　オン」の扉を開けると、“じゅんネネ”がカラオケの真っ最中だった。「４月５日に六本木の『アビーロード』ってライブハウスで『じゅん＆ネネ　はるうららライブ２００９』を予定してるの。きょうはレッスン日よ」（じゅんさん）「オリジナル曲や６０年代のオールディーズだけじゃなく、ラップみたいな若いアーティストの曲も楽しんじゃおうと思って。ただ、トシがトシだし、歌詞を覚えるのが大変で、ハハハ」（ネネさん）　美白メークがバッチリのじゅんさんは４０年前と同じ、ボーイッシュだ。「４年前に主人を大動脈瘤で亡くしちゃってね。当時、２人の息子は中１と高３でそれなりに苦労したけど、この４月から長男はコンピューター関連会社に就職し、次男も高校２年になって、もう親離れ子離れをしてもいい時期でしょ。それでここを始めました」　一方、ロングヘアのネネさんは３月初旬にハワイ・マウイ島から帰国したばかりとか。「９９年からマウイ島のカレッジ（ハワイ大学分校）に留学してたんだけど、０３年からマウイの住まいはそのままにして、母の介護のために横浜で生活してたの。その母が去年、８６歳で亡くなって、またマウイに戻ったわけ。仕事？　ボイストレーナーがひとつ。それにボードゲームを通じて自己変容や内省を促す『トランスフォーメーションゲーム』のコーディネーター兼ファシリテーター（進行役）ね。日本とマウイを往復しながらやってて、３０代から４０代の女性のクライアントが多いわ」　ちなみに、じゅんさんは７２年に“じゅんネネ”が解散してからは結婚し、喫茶店経営と子育てに追われる日々。ネネさんは単身渡英して知り合った日本人ミュージシャンと結婚し、帰国後は八丈島に移住。自然保護を訴えて八丈町長選に立候補、そして離婚、傷心を癒やそうとハワイ・マウイ島へ、さらにアメリカ人ミュージシャンと結婚・離婚と山アリ谷アリだった。「５年前、テレビの歌番組の企画で再結成したときは、互いのプライベートな事情で長続きしなかった。でも、デビュー４０周年の節目を迎えたことだし、これからはお店と両立させながら音楽活動していきたいわ」（じゅんさん）「そうそう、ワタシたちはまだ５０代ですもの。人生をもっともっと楽しまなくっちゃ」（ネネさん）（日刊ゲンダイ2009年3月31日掲載）