2009年4月13日月曜日

ニシンの漁獲量が急回復している。

今年、道内の日本海沿岸で水揚げされたニシンが、三月末現在で昨年の約二倍の1,900トンになった。1962年以降の最高だった1,260トンを上回った。1,890年代後半の最盛期には100万トンも水揚げされたニシンが、その後減少して、日本海沿岸の漁獲量は、90年代前半まで100トン未満にすぎなかった。「稚魚の放流や資源管理の取り組みが実を結んだのでは」(道立中央水産試験場・余市町)と水産資源の回復に期待をかけている。
 三月末で漁期を終えた小樽市漁協は十年前の約四十倍の550トン、石狩湾漁協は約二十倍の1,200トンの漁獲があった。沿岸で生まれた卵にニシンが放精して海を白く染める「群来(クキ)」も二月以降、9回確認されたという。
江戸時代以来、北前船で運ばれたニシン、昆布等が関西方面でも料理に使用されているが、今後、国産のニシンがどんどん増産されれば、喜ばれるだろう。魚でも増加するのはうれしいことである。(北海道新聞夕刊による)

0 件のコメント:

コメントを投稿