2009年3月16日月曜日

麻生退陣なければ重大決意


麻生退陣なければ重大決意
●再び動き出した麻生降ろし
 かねて「新しいリーダーで選挙を」と「麻生降ろし」に動いていた自民党の武部勤元幹事長がついに“離党”を示唆した。 13日午前、都内で開かれた自民党衆院議員のパーティーで、衆院選前に麻生首相が退陣しない場合、「重大な決意をせざるを得ない」と語ったのである。武部は「自民党や民主党のために国家があるわけではない」とも言い、新党を視野に入れているかのような口ぶりだった。 唐突な感じを受ける武部の“離党宣言”だが、伏線はある。西松建設騒動で目立たなかった「麻生降ろし」だが、武部は先週も中川秀直元幹事長と会談、新たな議員連盟発足の準備を進めている。「麻生じゃダメ」は、いよいよ鮮明になってきたからだ。 民主党の小沢代表の公設第1秘書が逮捕されたのに、麻生政権の支持率はほとんど変わらなかった。漆間官房副長官をかばい、余計な国会答弁が修正に追い込まれる醜態もあった。 それなのに、麻生はやる気マンマンで、着々と延命の布石を打っている。そろそろ、反麻生が再び動き出すとみられていたのだ。「本予算も衆院通過し、政敵・小沢の金銭醜聞も炸裂した。給付金を配り、追加景気対策をまとめれば、政権が浮揚すると麻生首相はもくろんでいる。麻生降ろしを具体化させないために、切れ目ない外交日程も組んでいる。3月末に訪中、4月2日からロンドンで金融サミット、中旬からはASEANプラス日中韓首脳会議。5月の連休にはチェコなど欧州を歴訪し、翌週はオーストラリアに行く準備をしている。この後、プーチン首相が来日し、7月はイタリアでサミット。外交で点数を稼ぎ、そのまま麻生で解散する腹です」(自民党関係者) 調子に乗る麻生を止めるには、揺さぶる必要がある。武部の動きの裏には、そうした思惑、打算があるのだろう。元幹事長が動き出したことで、自民党内政局も騒がしくなりそうだ。
(日刊ゲンダイ2009年3月13日掲載)
国民の審判を受けない首相が3代続き、まったく国民不在の政治が憚ることもなく行われている。報道機関の世論調査など無視しているのに、民主党の敵失?で、久しぶりに支持率が上がるとテレビに出演して自己主張している。最近の国会中継は政府側も野党側も国民不在の勝手な言い逃れの発言をして、腹が立って視聴する気にならない。国民抜きの政治に飽き飽きする。いつも「国会の解散権は首相にある。」と言っているが、私物化しては困るのだ。真の解散権は国民にあるということを、お忘れなく。


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